靴の臭いについて 足のにおいと複雑な関係
あなたが一番よく履いている靴・・・臭くなっていませんか?
足のにおいの解消は、靴への対策が非常に重要です。
靴がにおっている理由と、防臭対策との関係を解説します。
まずは靴のニオイの原因を知ろう
靴のニオイの原因は、
靴の中で足が蒸れる→
あなたの足についている雑菌が大繁殖→
雑菌が靴へ移動し、靴の中の湿気で大増殖→
靴が臭い→
足へにおいが移り、足も臭い
このような働きによるものです。
足のニオイの原因については、こちらで詳しく解説していますので参考にしてください。
→なるほど!足のにおいの原因はコレだったのか!わかりやすい解説
一言で表すとバクテリア(細菌)のせいです。
バクテリア!?と思うかもしれませんが、人の体には、元々常在菌といって菌と共存して生活をしていて、雑菌の一種のブドウ球菌は、ほかの雑菌から人の体を守ってくれているのです。
バクテリア・細菌・雑菌どれも同じような意味を指しますが、これらは人肌ほどの温度と高湿度を好み、人の皮脂や靴下で削れた角質などをエサに増殖します。
そのバクテリアが靴の中で増殖する時に発生させる物質(イソ吉酸草)が靴のニオイの原因です。
靴の中で細菌はすごいスピードで増える!?
そのバクテリアが靴の中でどれくらいのスピードで増えるか知っていますか?
運動などで汗をかいていると、靴の中の湿度は90%を超えます。その環境下で細菌は約20分に一度分裂します。
仮に常在菌が10000匹(実際はもっと多いです)いたとしたら、一時間後には80000匹、二時間後には640000匹に増えてしまいます。
あまりピンときませんが、台所の三角コーナーのぬるぬる以上の状態が、足にまとわりついていると想像してください。気持ち悪いですよね。でもこれが実際の状態です。きっと皆さんは、そんな状態とは想像もしていなかったと思います。
もし、靴の防臭対策を何もしなかったらどうなるでしょう?爽やかな朝、出かける時に履く靴には前日に増えた雑菌、何十億匹がいます。そんな靴に足を突っ込んで出かけるのですか?
気持ち悪いですよね。
きっとその日の夕方には、何兆匹という数に膨れ上がっています。
そんな状態で出かけて、 デート終盤にもしも靴を脱ぐ状況になってもやめましょう。異臭騒ぎになるかもしれません。
普段からきちんとした対策をして、足の防臭に努めてくださいね。
そうは言っても、勘違いしている方がたくさんいます。
- 靴箱に消臭剤を入れる学生。
- 靴にトイレ用消臭スプレーを吹きかける人。(自分です)
それは全く解決になりません!
靴箱に消臭剤や芳香剤を入れても、それは靴箱の中の空気のニオイを消しているだけ。
靴には何の効果もありません。
靴に消臭スプレーを吹きかける奴!・・・自分ですね。
何も知らなかった時の方法とは言えども、最悪です。
効果が一瞬だけで持続しない上に、人によっては薬液で肌荒れをおこし、よけいに足が臭くなる恐れがあります。
そんな方々に、正しい靴の消臭、防臭方法をお伝えします。
楽しいデート終盤で、足のニオイを気にしなくてもいいように、しっかり行っておきましょうね。
対策をしておかないと、外出時に靴を脱げなくなってしまいますよ!
緊急時!取り合えずその場のニオイを抑える為にできる事
あらかじめ予定が入っているならば、予定に合わせて足の防臭対策を行い、いつ靴を脱いでも大丈夫な状態を保てるかもしれません。
しかし、話の流れで急に飲みに行ったり、彼氏、彼女の部屋に行くことになるかも知れませんよね。
そんな急を要するときには、市販の防臭グッズを活用するしかありません。 速攻で臭いを消したい時の方法は、携帯用の消臭スプレーがおすすめです。
※注意!どれだけ焦っていても、絶対にファ○リーズを靴の中や履いている靴下に吹きかけないでくださいね!薬品で肌が荒れてしまうことがあります!
とりわけ女性で、足の臭いが気になっている方は、携帯用の消臭グッズを鞄に忍ばせておくといいですよ。
とはいえども、これは一時しのぎの方法ですので、早々に靴のケアを行う事をオススメします。
緊急時に便利な即効性高いの消臭スプレーがおすすめです。
女性のブーツの消臭用に開発されているので、効果は抜群です。
しかも、体臭に関する商品を多数取り揃えているメーカーで安心して使用できます。
靴の臭い対策〜根本原因を駆除する
靴の臭い予防用にいろいろな商品が販売されていますが、やっぱり靴は洗わないと根本的な解決になりません。
消臭スプレーでニオイをおさえても、靴下で擦れて落ちた足の角質、足から出た汗は取り除けないからです。
これらを取り除かないと、また雑菌が増殖してすぐに臭いを発してきますから、まずは靴を洗って雑菌をなくす事が基本となります。
靴を洗う
手始めに、インソールを外して靴を専用のブラシなどで洗いましょう。
靴の素材を考えて、水洗いが可能か、不可能か、洗剤を利用できるか、できないか。
これは個人の判断で行ってください。
運動靴やスニーカーなどの種類ではなく、靴の素材によるので、どれがよくて何ができないのかは言い切れないからです。
一般的な布地・キャンパス地のスニーカーなどは丸洗いできるので、靴用の洗剤も使用して靴の外側、内側の細菌を洗す流ことができます。
洗剤を使用できない靴は、ぬるま湯を使い洗い流してください。
革靴など簡単に洗えない靴は、消毒用のエタノールをコットンなどに染み込ませ、中を拭くと効果があります。
ただし、革を傷める可能性があるので、十分に注意してください。
重曹を使う
ちょっとしたテクニックですが、水を使って洗える靴は外側や靴底の汚れを軽く落とした後に、、重層水を作って2時間ほど漬け込んでおくと靴の悪臭が無くなります。
重曹の脂分とタンパク質を分解する性質と、phが弱アルカリ性なので靴の主なニオイ原因のイソ吉酸草(酸性)を中和してにおわなくしてくれます。
漬け込んだ後に流水で軽くすすぎ、市販の靴用洗剤などで洗うときれいになります。
しかし、この重曹も万能ではなく、同じアルカリ性を示すニオイ原因に対しては効果がありません。
重曹水を試した後でニオイが取れない場合には、ミョウバン水(弱酸性)を作り靴の中へスプレーすることで臭いが中和されてなくなります。
靴内を乾かす
靴は陰干しが基本になります。天日干しだと素材の色あせや縮み、ゴムが変色してしまうことがありますから、風通しの良い場所で陰干しをしてください。
しかし、キッチリと乾かさないと靴の中に残った少量の細菌が、水分(湿気)で増殖してしまい、生乾き臭を発生させてします。
また、湿気で靴の素材を痛めたり、型崩れの原因となってしまうので洗った後は、とにかく念入りに乾かす事が大切です。
靴を洗ったり干したりなど、靴を清潔にしようとすると当然のことですが、足の臭いに苦しむ方には効果抜群です。
靴の外側の汚れだけではなく、内側の細菌を洗い流すイメージで洗ってくださいね。
前にも書きましたが、消臭スプレーだけに頼るとニオイは消えますが、細菌のエサとなる皮脂や角質は残ってしまうので、すぐにニオイが戻ってしまいます。
そのため、水や洗剤で洗うことが大切なのです。
また革靴など、簡単には洗う事ができない靴は、インソールを外して4日間陰干しすると靴の中の湿気がきっちりと抜けるので防臭対策になるはずです。