足のにおいの消し方基礎知識 抗菌
私たちの生活の中でよく見かける「抗菌」の意味をご存知でしょうか?
特に衛生用品によく使われていて、言葉のイメージだと「菌に抵抗する・・・?」「キレイなまま保てる??」
など、何となくクリーンな感じを受けると思います。
本当にその通りなのか?
足の防臭に関しての「抗菌」の意味を、改めて解説したいと思います。
防臭グッズでよく見る「抗菌」とは?
消費者が抗菌の効果を安定して得られるよう、JIS(日本工業規格)※1では、決まりがあります。
製品の表面上における細菌の増殖を抑制すること。
加工されていない製品の表面と比較し、細菌の増殖割合が100分の1以下(抗菌活性値2以上)である場合、その製品に抗菌効果があると規定しています。
難しく思えるけど、「未加工と加工品を同じ条件で比べると、菌が増えにくい」ってことです。
足の防臭製品に関しては、表面についた菌が増えにくくなり、においの発生を遅らせる効果があると期待できます。
※1JIS(日本工業規格)とは・・・
日本が定めた工業基準で、日本の工業規格に適した製品につけられているマークです。
JISマークがつけいているものは充分な安全性が確保されており、定めた基準をクリアした品質であることを示しています。
「抗菌」の闇 効果のない商品に注意
余談ですが、「抗菌」の商品には、信用しきれない部分が少しあります。
それは、抗菌仕様の商品を販売する場合、検査の義務はなく、販売者が独自で検査機関へ依頼を行う必要があるからです。
販売者が、その効果が認めれば表記することができてしまうので、悪く言えばどんな商品にもつけることができます。
抗菌の効果を期待するならば、JISマークが表記された商品を選びましょう。
特殊繊維の安定基準 SEKマーク
SEKマークって知っていますか?
聞きなれない方も多いと思います。
これは、繊維技術評価協議会が特殊加工繊維の製品が一定基準を超えていると表現するためのマークです。
- 制菌加工
- 抗かび加工
- 光触媒抗菌加工
- 抗ウイルス加工
- 消臭加工
- 光触媒消臭加工
- 防汚加工
体臭が気になる人にとって、高い品質レベルの製品を表しています。
足のにおいと抗菌商品の関係
抗菌は、発生したニオイを消す効果はありません。
臭いの発生を遅らせる効果と認識していたほうがいいでしょう。
足のにおい関連の商品では、
- 靴下
- ストッキング
- インソール
これらがすぐに思い当たると思います。
抗菌加工を活かすには、単体の効果に頼りすぎない事です。
靴下ならば、毎日足を洗い清潔にする
インソールなら、履き終わった後に外して乾かす
こういった工夫で抗菌の効果が活きてきます。
抗菌の効果に期待しすぎると、返ってニオイの原因となってしまうので、上手に活用するようにしてください。
知られていない 抗菌靴下の注意点
靴下などの衣類の場合、
- 原材料(繊維)
- 完成した製品
どちらかに抗菌処理が施されています。
つまり、洗濯すれば効果は失われていくということ。
JISの規格では、洗濯耐数0回〜10回。
それ以上洗濯をすれば、基準の抗菌の効果は期待できなくなります。
えっ!?0回?と思う方もいるかもしれません。
表面上に抗菌加工を施してあるだけなら洗濯すれば終わりです。
あとは普通の靴下と同じになってしまいます。
「抗菌」の効果は永遠に続くわけではありません。
もちろん、製品によっては10回以上耐える物もあるでしょうが、よく製品を確認したほうが良さそうです。
抗菌製品に関しては、「安かろう悪かろう」になると、効果が期待できません。
防臭では、パッケージをよく見て、品質を保証するマークを確認してから商品を選んだ方がいいでしょう。