「なぜ足は臭くなるのか?」
そんな単純だけど、一番大事な疑問にお答えします。
足のにおいがくさくなる原因は?
足がかく汗から始まります。
実は、足は身体の中でも特に汗をかきやすい場所です。
個人差はありますが、一日でコップ一杯ほどの汗が出ます。
汗によって靴の中が蒸れると・・・
靴の中が蒸れてくる=靴の中がジメジメして湿気がいっぱい
こんな環境が大好きな雑菌がいます。
高湿度・人肌ほどの温度は雑菌はにとっては楽園のようなもの。
活発になり、大増殖
雑菌にとって住みやすい環境なので、分裂の周期がとても速い。
この雑菌は、人の足にうっすら残った、皮や皮脂・垢などを栄養源としています。
必要な養分だけを取り込み、残った物質が・・・・とても臭い!
足の臭いの原因になるのです。
ただ、一般的な菌量では、それほどニオイは感じられません。
靴の中で雑菌が住みやすい条件が整うと、爆発的にふえてしまいます。
雑菌は分裂して増えるので、2乗ずつ・・・
500が2500に、2500が625000に・・増えるのです。
しかも、
その速度は、
朝、たったコップ1杯の水だったハズが、夕方には25Mプールいっぱいになるほどです。
このため、ニオイの原因物質はどんどん作られてしまい、小さな小さな雑菌が放つにおいが、人の鼻に感じられるほどになり、「足が臭く」なるのです。
人と共存する雑菌「常在菌」
しかし、ここで知っておいてほしい事は、この雑菌は本当は悪い雑菌ではないということ。
「常在菌」と呼ばれ、皆さんの体の周りにくっつくことで、人の体に害を及ぼす菌からバリアーをはって守ってくれています。
この雑菌がいないと、人は赤痢やチフスなど、命にかかわる病気にかかりやすくなります。
ただそれが、靴の中という限られた環境で、あまりに大増殖するため、人に害を及ぼす結果になっています。
環境汚染並み!?雑菌が出す「とても臭い物質の正体」
雑菌が人の皮脂や垢などを分解すると、イソ吉草酸と呼ばれる物質が残ります。
これが臭い!
足の臭いの原因物質です。
実はこの物質、政府から指定される、「悪臭指定象物質」
イソ吉草酸だけ抽出し、まき散らせば環境汚染で逮捕されます。
足が臭いの正体であるイソ吉草酸が、どれだけ臭いか
何となくでもわかりますよね。